既了庵分室

如月一月の雑記

雑記11_発熱

発熱した。

いや、病のためにではない。新型コロナウイルスワクチンによるものである。土曜日の午前中に打って、その日の夕方には38.2℃にまで上昇し、そのまま日曜日丸一日を、熱のために失った。

家人の中で唯一、である。
いかに一人だけ製造会社が違うとはいえ、こうもか、と誰へでもない恨みを抱きかけたのは伏しておく。

さて、発熱である。
幼き頃より、これがまあ、嫌いであった。「好む者なんざいないだろう」と言われてはその通りなのだが。

熱への耐性があるせいか、それなりの高熱になってもなんとなくふわふわと浮わつく感覚があっても、しんどいという気分にはならない。が、この浮わつく感覚というのが、なんとも厄介で、昔からこれが続くと、己が惨めな生き物になったような思いに襲われるのだ。

似たような現象に咳がある。風邪をひくとやたらと咳だけが長引くのが私の昔からの癖(?)で、ひたすらに咳のみが続く時の惨めさと言ったらない。

「何故、己のみがこんな目に」
「こんな死に方は嫌だ」

そんな怨嗟を不意に抱く。

今日の医療体制ではそんなもんでは簡単に死なないと分かっていても、である。

そんなどうでもよい感想のワクチン日記である。