雑記10_創作
久しぶりに小説を書いた。
いや、まあ、厳密にはなんか書いてたりはしてたと言えなくもないのだが、皆様の目に届くところに出したのは久しぶりである。特に一次創作。
あれは大学生の頃だったと思うのだが、「綺麗は綺麗だけど、絵画みたいなワンシーンばっかりだよね」的なコメントを貰ったことがある。
否定はできない。
曲がりなりにも文学の徒であった筈なのだが、長文、というのがどうも苦手で仕方なかった。書きたいそれを終えてしまうと満足してしまうのだ。単純に飽き性なんだろ?という疑惑はずっと抱いている。
でも読んで(乞食)。
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了
雑記09_かつて夢を見た(かった)
オリンピックが世間を騒がしている。
事の是非はどうでもよい。個人的には誰がどの結果になろうとどんなメダルを幾つ得ようと大した興味がない。とはいえ、世の中が騒ぐのは分かるし、話題にあがればなんとなしに見た程度の話を合わせることもある。
消極的な関心のなさ、と評するのが正しいのだろう、と思っている。
ただし、である。
不意に目に入った新聞で、十代の選手が金メダルを取ったという。その競技について自体初めて知ったがめでたいことだ。そう思う。
同時に思う。
かつて、消費した青春に分類されるであろう日々特に高校生と呼ばれた頃についてを。
大したことはなさなかった。
勉学に打ち込んだ、という程、大成しなかった。
運動部にこそいたが、惰性で続けてたようなものだった。
友人はいたが、当時も今も、公私ともに、というような相手はついぞ得なかった。
なにより、得ようとした覚えがない。
三年も生きていながら、これといった記憶がとんとない。
その結果として、進学をし、今の職に就き、今の友人と付き合いを続けている。
はて、と考える。
あの日々はなんだったのか。
あの日々で得られたものはなんだったのか。
あの日々でなにか憧れ、欲しかったものはなんだったのか。
漠然となにかが欲しかった。
当然のように得ることはなかった。
死んだ子の歳を数えるが如く、忘れた頃に思い出す。
了
雑記08_買い忘れ
「以前の更新から90日以上更新がない」とか出てきているので書くことにしました。
え?150日オーバー?うるせえ。
で。買い忘れです。基本的に大体本かご飯にしかお金を積極的には使わないんですが、このうち本は積読が多発します。新書やら文庫はすぐに読む読まないは別にして、ある程度ちゃんと管理(=すぐに本棚に収める)わけですが、漫画本なんかは何冊もまとめ買いたものをしてざぁーっと一気に読むんですよ。
で、ここからが悪癖でそのまま自室の机の上に積んでいくんですよね。
今回は気づいたら半年弱ぐらい積み上げてました。その間に新しく本棚を購入してるのにそこに収めるのではなく、積み上げられていたわけです。阿呆かな?
で、それをようやく先日整理したわけです。おかげでこたつさんは、上にほぼものがない状態にまで回復しました。
ここからが本題。
その作業中に気づいたんですよ。合間合間に抜けがある。最新刊の8巻はあるけど5巻がない、とか。数えてみたら4作品ぐらいで合計6冊ぐらい。いや、買う時に気づけ。
即、購入しに書店に向かいましたね。大体みんな月刊誌の連載でした。
はい。それだけの話です。終わり。
余談
抜けはあった訳ですが、重複は1冊もありませんでした。チキンめ。
了
雑記07_服喪
母方の祖父が亡くなった。84歳だった。
肺ガンということであった。いや、最後は転移してしまったので、正確には分からない。ただ、診断には肺がんで亡くなったことになった。
県内でもあり、年始やお盆に限らず、割合母が頻繫に帰省していたこともあり、比較的多く出会っていたと思う。昨年は特に、祖母の方が事故で入院しており、その後の手伝いで訪れていたことも一因だ。
ただ、祖母と比べるとあまり強い印象は残っていない。
消防士であったが、私が物心ついた頃には既に定年退職していた。煙草が好きで好きでしょうがなく、趣味らしい趣味はパチンコぐらいしか印象はない。毎晩必ずグラス半分ほどまで注いだ焼酎を、緑茶で割って二杯飲んでいた。
優しいことは優しかったが、どちらかと言えば適当な人、というのが身内、親族内の評判であった。最期の入院まで、「おれぁ、どこも悪かねえ」と笑いながら言うのを、皆で呆れて突っ込む、というのがよくある光景だった。
昨年の10月にガンなのが判明した時、既に末期だったという。11月に入院し、一時は快復に向かい、年末年始は家に、という話だったが、年末に胃と膵臓に転移が判明した。
結局、亡くなるまで帰宅することはなかった。
1月2日に、祖母と母、そして祖父の姉が見舞いに行った。その頃は食事も食べなくなっており、アイスを食べるだけだったという。それすら完食出来なくなっていた。
新型コロナウイルスの関係か、終ぞ病院に見舞いに行くことは出来なかった。
その翌日未明、亡くなった。
緊急事態宣言の発令をかすめるように、通夜、告別式を終えた。当日は導師役の僧侶とか、色々思うことはあったのだが、きちんとできたのだろうと思う。思いたい。
葬儀も初七日も終わり、この記事を書いている。何故か、書いておこうと思った。
雑記06_きさらぎのいーつきっ
名前である。
皆様ご存知(ということにする)の通り、私は「如月一月」という名前を名乗っている。読み方は皆様ご存知の通り(ゴリ押し)「きさらぎいつき」だ。
この名前をまあ、正式に名乗りはじめたのは、大学入学後だから、かれこれ八年を超えた。実はこれにするまで2、3の名乗りをしていたので、当時のTwitterアカウントから付き合いのある方はご存知であろう。
え?当時の名前?その辺に運が良ければ転がってるよ。
前日談を話すと、この名前は実は自作小説(もどき)の登場人物であった。まあ、件の文章については、高校時代のノートを切り取って授業中に執筆とかしていた代物なので、原型はどこにも残っていない。強いて言えば、私の脳内だが、最早永遠のお蔵入りである。
年の瀬なので「自分」をふと思い返してみた。下手をすれば本名より名乗っているかもしれない。まあ、多分、この名を下げることはないであろう。そういう意味では、もう一つの「名前」だ。
皆々様の、名前は如何?
雑記05_蚊取り線香
「なんか書け」と天の声を聞き、書くことにした。
と言ってもこれといって話題があるわけでもなし。なので。今夏、酷使している蚊取り線香について書く。
なんだか知らんが、梅雨明け以降、やたらと蚊がいる。電気式のものを普段使いしているのだが、死蔵していた蚊取り線香を追加投入した。ほぼ毎日のように玄関口で煙をくゆらせている。
余談だが、私は金鳥のアレを主に使用している。まあ、効果のほどは知らぬ。仕事に行ってしまえばどうなっているかは分らんし、家一軒丸ごとをカバーするだけの力はないだろうとは思っている。
割合、私はあの匂いが好きだ。香り付きのものではない、ノーマルタイプのものなのだが、それでよい。普段から香を使っているかも知れない。元来、ああいうような香りが好きなのだ。
とはいえ、家人の中では少数派なのは事実なので、まあ、そんなものだろうと諦めている。
雑記04_趙氏
晋、という国がある。
いや、あった、という方が正しいだろう。まあこの国号の国はいくつかあるのだが、今回は一番有名であろう三国志を終わらせたやつではない(そもそもそんなに有名か?とか言ってはいけない)。当然、その後継王朝でもない。
春秋時代のそれである。
春秋五覇のひとり、文公が有名な国である。まあ春秋時代のメインプレイヤーといってよい。文公以降は当時の大国の筆頭格として、周王朝(東周)の代わりに中原諸国を束ね、周辺諸国を併合したりしばいたりしながら、盟主的立場で南方の楚と対峙した。
その晋であるが特有の制度を持っていた。
文公の時代に「三軍」という軍制を創設したのだが、各軍の指揮官である将と佐が卿として国政をも運営し、この将佐を指して“六卿”と通称した。
「中軍の将」が宰相である正卿を兼ね、以下、「中軍の佐」、「上軍の将」と続き、末席が「下軍の佐」となる。時代によっては、軍と卿が増設された時期もあったが、最終的には元に戻った。
この六卿だが、当たり前といえば当たり前の話かもしれないが、政争やら内乱やらの結果、様々な氏族が就く。そして最終的には、范氏、智氏、中行氏、趙氏、韓氏、魏氏の六氏で世襲され、事実上晋全体が分割されたることになる(もっとも、この六氏が並び立った時代も大して長くはないのだが)。
この中で生き残った趙氏、韓氏、魏氏、の三氏で完全に分割してしまう。元々が大国の晋である。それを分割したのだから、一国の大臣でありながら下手な小国より余程力を持つ勢力となった。結局は周王がこの三氏を諸侯で認めちゃったことで、戦国時代に移り変わることになる。
閑話休題。
で。今回ふと思い出したのはこの中の趙氏である。
この趙氏、やたらめったら浮き沈みが激しい。元々が文公の側近として亡命したことをきっかけに史書に強く出てくるのだが、息子が宰相で長期政権をやると色々と恨みをくらったのか、その次代には族滅される。
……のだが、何故か復活する。他氏は大体一回こけるとほとんど復活できないのだが。その後も范氏、中行氏との正面衝突した内乱をやってみたり(この時は他の三氏と共同なのでそこまでではないのかもしれないが)、残った中で最大勢力と智氏と対立した挙句、三氏に攻められてみたり……。嫌われる才能でもあったのだろうか。わりと同族内でも揉めてるし。
他の生き残りである韓氏、魏氏と比べるとなんというか、古い時代から宰相を輩出したためか主張が激しい。そしてなんか北方の異民族と縁のある一族でもある。……これが原因か?
昔、大学時代のサークルでこれにまつわる文書でも書こうと思ったのだが、結局書かず仕舞いであった。その懐旧に浸りながら垂れ流している。
あ、この子孫が出てくる作品で有名なのが人気漫画の「キングダム」だ。李牧の出てくる趙である(とってつけたような紹介)。